この記事では、移住するにあたって「日本でやるべきこと」と「オランダに到着してからやるべきこと」のまとめを紹介します。海外への居住経験がない人は、準備をするといっても何からどう始めていいのか分からないですよね。移住にあたって必要な”やるべきこと”をリスト化することで、ストレスなく準備をすすめることができます。また、オランダへ渡る前に事務手続きの一通りの流れを頭に入れておくことで、現地に到着してからもスムーズに手続きを進めることができるかと思います。
オランダへ移住するにあたって、日本で手続きをしておくべきものはいくつかあります。まず携帯電話についてですが、日本で使っているスマホを引き続きオランダでも利用したい場合はSIMロックの解除手続きをしておきましょう。次に市役所での住民登録についても、必要な書類はできる限り日本で準備しておきましょう。戸籍謄本(戸籍抄本)の原本を入手してからオランダ語への翻訳をして、さらにノータリゼーションとアポスティーユの取得(もしくはリーガリゼーション)が必要なため、オランダで行うと時間もお金もかかってしまいます。(手続きのためにデン・ハーグにある大使館に最低でも2回、そしてオランダの外務省にも行く必要があります。)そして、それはつまりBSN(オランダの社会保障番号)の発行もそれだけ遅れることを意味するので、自動的にBSNが必要な手続きすべてが遅れてしまいます。最後に部屋探しですが、これもオランダの物件不足の事情を考慮すれば、日本でインターネットを使って早めに部屋探しをスタートしておくのが賢明と言えます。
オランダに移住してからまず最初にやるべきことは、「IND(移民局)にて居住許可の手続き」です。顔写真付きの在留カードを発行するために、顔写真の撮影&指紋の登録、そしてカードの受け取りの最低2回はINDの事務局に行かなければいけないので、早めに済ませておきましょう。また、部屋探しのをする上で電話は必須なので、通信会社と契約するかプリペイドのSIMカードを早めに購入しましょう。そして、銀行にて新規口座開設の手続きの申し込みをして下さい。一般的にBSNがないと口座の開設ができないと言われていますが、銀行の担当者や学生か社会人かによってBSNがなくても口座開設の手続きができるところもあります。なので、ダメ元でもとりあえず行ってみましょう。最後に、住む部屋が無事に決まったら、市役所で住民登録をしてBSNを発行してもらい、オランダへの移住に関わる事務手続きは終了です。この流れをまとめると下図のようになります。
今回はオランダに移住するにあたって必要な手続きのまとめを紹介しました。それぞれ個別の手続きを準備する前に、まずはざっくりとやらなければいけないことの全体的なイメージを掴んで、優先順位をつけながら、焦らず気持ちに余裕を持って移住の準備を進めてください。