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デザインアカデミーアイントホーフェン(Design Academy Eindhoven)の入試面接対策!

今回はデザインアカデミーアイントホーフェンの入試面接とその対策について紹介します。ちなみに、これはBachelor(BA)の話になります。インターネットで検索しても面接の情報はあっても、その対策はなかなか見つからなかったりしますよね。この記事を読んで面接のポイントを正しく理解することで、気持ちに余裕をもって面接の準備を進めることができるはずです。

面接の時間、面接の流れ

<<プレゼンする課題>>

  • Home assignment(必須課題×1+選択課題×1)
  • 5つ以上の立体作品、プロジェクト

<<面接の形式>>

  • 1グループあたり10人前後の受験生に面接官(先生)が2人
  • 1人あたりの持ち時間は15分前後のグループ面接

「一方的に作品のプレゼンをして、その後質疑応答」という形ではなく、作品について話している間でも、疑問があったら面接官も受験生もどんどん突っ込んで質問してきます。(グループ面接のはじめに面接官から、受験生も積極的に質問をするように支持されます。)なので、質問に答えながらもタイムマネジメントに気を配る必要があります。

<<どんなことを聞かれるのか?>>

面接官からは「なぜその素材を選んだのか?」「どうしてそういう形にしようと思ったのか?」など、とにかく“Why”の質問を多くされます。質問を通して、受験生が課題やテーマに対してどれだけ掘り下げて考えることが出来ているか、そしてそれを作品としてどれだけ形にして表現できているか、ということを見ているようです。

同じグループの受験生からは、「どんな風に作ったか?」や「どんな素材を使ったのか?」といった作品に対する素朴な疑問から「現実的には〇〇という問題があると思うけど、そこはどう思うの?」といった批判的な疑問まで、本当に自由に質問が飛んできます。しかしながら、ビビらずに思ったこと、作品に対して考えていたことを素直に答えれば大丈夫です。

どのように採点をしているのか

採点は1〜10までの10段階評価で、【作品に対する評価】と【英語のスキルに対する評価】の二本柱で行っているようです。

【作品に対する評価】については、いくつかの項目に分かれて採点するシステムのようで、「完成した作品自体の出来」だけでなく、「課題やテーマに対するアプローチ」「コンセプトへの落とし込み方」「コンセプトと作品の結びつき等」など幅広い観点から総合的に評価をしているようです。クラスメイトの作品を見せてもらったり話を聞いていると、課題やテーマを自分なりのアプローチで解釈して“形にしよう”とする姿勢がポイントのように感じます。(デザインアカデミーの多くの授業でも、いかにコンセプトやリサーチが優れていても、それを実際のデザインという形に落とし込もうという意欲が見えない作品は評価されなかったりします。)なので、最終的に出来上がったものが思い通りにいかなかったとしても、その“コンセプトを形にしようと試行錯誤した跡が垣間見れれば高く評価される”ということです。

【英語のスキルに対する評価】に関してはハッキリしていて、10段階評価のうち6以上の評価をもらわないといけません。といっても恐れる必要はなく、堂々と自分の作品について語り、面接官と受験生の質問にきちんと答えようとしていれば大丈夫です。かく言う私も面接の時はあまり聞き取れず、何度も質問を聞き返していました。(笑)

面接対策はスクリプト暗記と事前に批判してもらうこと

面接では受験生による作品の解説だけでなく、面接官や受験生との質疑応答もとても大切なので、どちらにも対策しておくのがベストです。

<<作品ごとに1分ほどで話せるようにしておく>>

作品ごとに解説のスクリプトを完全に暗記して、1分ほどで話せる練習をしておきましょう。そうすることでHome assignmentも含めて7つの作品を持っていったとして、持ち時間の15分のうち、7分間を作品の解説、8分間を質疑応答に充てることができます。本番は緊張もあってプラン通りに行かないのが普通なので、こうして持ち時間の半分ほどを質疑応答の時間にすることで、気持ちに余裕をもって臨むことができます。私も面接の前は、ホテルの部屋で繰り返しスクリプトを喋って、自然と口から出てくるくらいになるまで練習してました。

私が泊まったホテル(Student Hotel)の一室。
ここでずっと1人でしゃべって暗記してました。(笑)

<<誰かにプレゼンを聞いて、突っ込んでもらう>>

面接では、面接官も受験生も容赦なく質問してきます。日本人ならではの遠慮とか、全くありません。(笑)なので、時には意見とも批判とも取れるような厳しい質問も飛んできます。なんの準備もせずに面接当日にそういう質問を受けると、免疫がなくてパニクったり固まってしまう、、、なんてことにもなりかねません。なので、事前にプレゼンを誰かに聞いてもらって、厳しく批判して突っ込んでもらいましょう。もちろん当日飛んでくる質問を完璧に予想することは無理ですが、事前に突っ込んでもらうことで、作品とコンセプトについて改めて深く考えることができるだけでなく、それをどのように伝えたら良いかも考えることができます。そうすることで、面接当日に突っ込まれてもビビったり焦ったりしないはずです。

終わりに

今回はデザインアカデミーアイントホーフェンの面接とその対策について紹介しました。慣れない英語で面接を受けるのですから、だれでも緊張はします。だからこそ、事前にしっかり準備をして、自信をもって面接に望みましょう。

Toshi

都内某私立大学経済学部卒業後、総合家電メーカーの経理部、ホテルのフロントデスク、医療機器ベンチャー企業を経て、2018年9月よりオランダへ渡航し、Design Academy Eindhovenに入学。 現在、同大学のThe Morning Studio学部(Man and Well-Being)に在籍中。