寄せては返すコロナの波にオランダも晒されていたここ数ヶ月ですが、先週無事に3年生前期のMinor Courseの期末試験を無事にパスしてひと段落ついたところなので、久しぶりに記事を執筆しております。
ここ半期は8つあるMinor CourseのうちのCeramics Properties & Potentialsという陶芸特化のコースを履修していまして、それが中々と面白かったので、今回から数回にわたって、どんなことをやったのかを紹介していこうと思います。
(前回はこちら:【美大留学記#09】文化によるコミュニケーション方法の違いって、語学力と同じくらい結構デカい)
2年生の前期から卒業までは学部(Department)に所属して学部ごとの課題に取り組んでいくのですが、3年生の前期だけは少し特殊で、半期のみ学部から離れてMinor Courseと呼ばれる特定の分野に特化したコースに所属することになります。
この時期に、交換留学を希望する学生は(事前の学内選考を経た後に)国外の大学で学ぶことになるのですが、このコロナの影響で交換留学がキャンセルになってしまうケースが続出し、今年は例年にない大規模な人数でMinor Courseが行われました。
今年は前年に比べて人数が大幅に増加した影響で、それぞれのコースの定員枠が拡大されたほか、新しいコースも新設されました。
毎年Reframing TextilesとCeramics Properties & Potentialsの2つのコースは大変な人気で、希望したコースに所属できない学生も多かったので、定員枠の拡大は私たちにとっては嬉しい変更でした。(実際、今年に限っては全ての生徒が第1希望のコースに所属できたそうです。)
そして、もちろん私も希望していたCeramics Properties & Potentialsに所属できました!
ちなみに、8つのMinor Courseとは以下のものです。
なぜ私がCeramics Properties & Potentialsに所属したかったかというと、それは陶器という素材自体に魅力を感じていたのはもちろんなのですが、その他にガラスで作品制作をする機会があったからです!
Wood workshopやMetal workshop、Plastic workshopといったさまざまなワークショップがあるデザインアカデミーアイントホーフェンですが、残念ながらGlass workshopはなく、ガラスを素材として作品制作をする機会が学内ではないんです。(アムステルダムにあるリートフェルト・アカデミーはあるそうなのですが、、羨ましい。。)
なので、なんとしてもこのCeramicコースに所属してガラスで作品制作をしてみたかった!!
そして、このコースを選んだもう一つの大きな理由は、Atelier NLというDesigner of the Year(Dezeen)を受賞しているデザインユニットから直接デザインを学べるということ。
Designer of the Year(Dezeen)受賞のAtelier NLのWebsiteはこちら
(「規模を問わず、私たちが所属しているコミュニティーにデザイナーがどう貢献できるか」といった視点から、とてもクリエイティブで素敵なデザインプロジェクトを手がけているユニットなので、ぜひWebsiteをのぞいて見てください!)
しかも、前年までは少人数だったためMake Eindhovenという学外のワークショップだけが作業場だったのですが、今年は人数が多いため、Make EindhovenとAtelier NLのデザインスタジオである教会(古い教会を買い取ってスタジオにしたそうです)に別れて作品制作に取り組めることに。
有名なデザインユニットの事務所で作品制作できるとは、なんたる贅沢!!
というわけで、Ceramics Properties & Potentialsでは陶器を素材としたプロジェクトとガラスを素材としたプロジェクトを行いました。やったプロジェクトとしては、
といった感じです。
コロナ渦で施設の使用制限やロックダウン、素材調達の困難さはあったものの、すべてのプロジェクトにおいて、なんとか作品を完成までもっていけました。さまざまな調整と支援をしてくださった先生方と一緒に走ってきたクラスメイトには、感謝しかないです。
じつは本格的にプロジェクトが始まる前に、Kraggenburgというオランダの干拓地にて1泊2日課外授業&キャンプをCeramics Properties & Potentialsコースの生徒と先生で行っており、それが想像以上に楽しかったので、次回はその課外授業の様子を紹介していけたらと思います。
それでは。
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