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“ん?”となる現代アート作品ばかりのアムステルダム市立美術館(Stedelijk Museum Amsterdam)

今回はアムステルダムに数ある美術館の中でも私の一番のお気に入りである、アムステルダム市立美術館(Stedelijk Museum Amsterdam)について紹介させていただきたいと思います。

アムステルダム市立美術館(Stedelijk Museum Amsterdam)とは

日本語で調べると「アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)」とごっちゃになってしまいそうな名前ですが、今回ご紹介するのは「アムステルダム”市立”美術館(Stedelijk Museum Amsterdam)」の方です。

アムステルダム国立美術館がレンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』に代表される王道のオランダ絵画をメインにしているのに対して、アムステルダム市立美術館はエッジのきいた近現代アートに特化しています。

作品の表現の幅がとにかく広い!

アムステルダム市立美術館は常設展だけでなく、企画展の充実度合いも半端ないです。

歩いてすぐのところに国立美術館があるせいなのか分かりませんが、とにかく絵画や彫刻といった伝統的な美術表現の枠にはまらない、思わず「なんだこれ?」と二度見してしまうような個性的なアート作品に出会うことができます。

館内は日本の美術館と比べてもかなり広く、そこに展示されている作品もスケールの大きいものが多いので実際に作品を目の前にすると、結構迫力があります。

社会的なメッセージ性の強い作品も多いので、観賞する側もじっくり考えさせられたりします。

こちらはアーティスト自身が自ら大切にしている私物と交換に、人々に「上品さ」についての手紙を書いてもらい送ってもらうことで、見ている人に「”上品さ”とはなにか」ということを考えさせる作品。

こちらは、今は潰れてしまったスウェーデンのタイプライターの会社のプロダクトを視点を変えて捉え直すことで、新たな意味を見出そうとする作品。

ある時点でのデザインが時を超えてアートに転化する、というのは興味深いです。

時には部屋全体を覆う、暴力的とも言えそうな強い表現にであうことも。

メディアアート的な作品も。

こちらはリサイクルプラスチックを素材として3Dプリントした椅子たち。

内装も魅力的!

アムステルダム市立美術館は企画展・常設展問わず作品のレベルが高くて魅力的なのですが、その他にもおすすめのポイントがあります。

それは、館内の内装です。

白を基調とした広々とした空間は、歩くだけでも楽しいです。

また、館内にある音声ガイド端末(英語とオランダ語)は無料で誰でも自由に借りられます。

入り口の近くには、アートブックを取り扱った書店も。

基本情報、アクセス

【営業時間】10:00〜18:00

【料金】大人 18.5ユーロ  18歳未満 無料

【休館日】なし

【公式サイト】https://www.stedelijk.nl/en

【住所】Museumplein 10, 1071 DJ Amsterdam

【アクセス】アムステルダム中央駅からトラム2番か5番でVan Baerlestraat駅下車後、徒歩4分
(所要時間20分程度)

おわりに

今回ご紹介したアムステルダム市立美術館(Stedelijk Museum Amsterdam)ですが、アムステルダム国立美術館やMOCO美術館、ゴッホ美術館と同じMuseum Squareと言われる場所にあるので、他の美術館とセットで訪れるのもアリかもしれません。

なので、アムステルダムを訪れる際は国立美術館だけでなく、ぜひ市立美術館にも足を運んでみることをおすすめします。

それでは。

Toshi

都内某私立大学経済学部卒業後、総合家電メーカーの経理部、ホテルのフロントデスク、医療機器ベンチャー企業を経て、2018年9月よりオランダへ渡航し、Design Academy Eindhovenに入学。 現在、同大学のThe Morning Studio学部(Man and Well-Being)に在籍中。