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火災警報器が壊れて、眠れぬ夜を過ごした件

今回は、今住んでいる部屋の天井に設置してある火災報知器が壊れて、鳴りっぱなしになってしまってから新しいものに取り替えてもらえるまでの体験談を時系列でお話させていただきたいと思います。友人にも火災報知器が壊れたという人がいたので、オランダでは案外珍しくないトラブルのようです。

眠れぬ夜の始まり

去年の夏に数ヶ月かけて苦労して見つけたスタジオ(日本でいうところの、一人暮らし向けのアパート)に住み始めてから1年経ち、やっと我が家と思えるくらい部屋に慣れてきた時に、それは起こりました。

オランダでの部屋探しが気になる方は、「現地に来てから…」では遅い!移住前に日本で物件探しを始めるべき理由をお読みください。

日本と事情が異なるオランダの賃貸物件の見方については、オランダの賃貸物件の読み方と見るべき4つのポイントの記事にて紹介してます。

夜寝ていると、どこからともなく「ピッ、、ピッ、、」という電子音が聞こえてくるではありませんか。最初はどこから聞こえてくるのか分からなかったのですが、耳を済まして探してみるとどうやら天井に設置してある火災報知器から音が聞こえている様子。音に気がついたのが深夜だったので、管理人さんへの連絡は翌日にすることにしました。

けたたましく鳴っていたわけではないのですが、1分ほどの間隔を置いて「ピッ」という電子音が絶え間なく鳴り続けるのは精神衛生上、本当に良くないです。そう言えば昔、中国で30分ごとに人間の額に水滴を垂らすという拷問が行われていたそうですが、何かそれに通じるような。。。

ともかく、そういう訳で管理人さんに連絡をとることにしました。

火災報知器とバッテリー

ん?

んんん?

YOU CAN CHANGE IT??

自分で直せる…ってこと???

ともかくも、バッテリーを交換すれば大丈夫ということなので、まずは管理人室へ向かいバッテリーとハシゴを借りて交換することに。

管理人さんからもらったバッテリー
かなり大きな脚立を貸してくれました。
天井が高いので、この大きな脚立でやっと届くかという高さ。
小さな出っ張りに指を引っ掛けると、簡単にバッテリーが出てきました。

無事にバッテリーも交換できてスッキリしたので、その時は直ったのかどうかあまり確認せずに、そのまま部屋を出て学校へと向かったのですが、それが間違いでした。

再び訪れる眠れぬ夜

授業も終わり部屋に戻ってくると、天井の方から聞き慣れた電子音が一定のリズムで聞こえてくるではありませんか。(バッテリー交換したら直るんじゃなかったのか。。。)

直ってなかったことにショックを受けつつ、また今夜もこの電子音のせいで眠れぬ夜を過ごすことになるんだなぁと憂鬱な気分になりながらも、仕方ないので再び管理人さんにメールを。

そしてメールを送信した後に、その日が金曜日だということに気づいて、更に落ち込む羽目に。

というのも管理人さんは月曜日から金曜日の17時までしか管理人室におらず、土日はお休みのため、週明けの月曜日までこの警報音が止まることはなかったからです。。。

そして、解決へ

週明けに管理人さんから、今回はメンテナンス業者に連絡して火災報知器ごと交換してくれるとの旨のメールが。「最初にバッテリーを自分で交換した時に気づいていれば、もっと早く直っていたのに、、、」と若干の後悔を胸に抱きながらも、これでやっと煩わしい警報音から解放されるかと一安心しました。

メンテナンス業者に連絡すると言った翌日には業者が部屋に入り、私が学校に行っている間に火災報知器を新しいものと交換してくれました。

最初は夜も眠れず、直るのに時間がかかったり、お金がかかったりしたらどうしようと心配でストレスだったりもしましたが、最後は意外とあっさり解決でした。

おわりに

日本では改正消防法が交付された2006年から火災報知器の設置が義務付けられたので、特に一人暮らし向けのアパートでは火災報知器のない部屋もまだまだ多く、あまり火災報知器のトラブルというのは聞きませんが、オランダではよくあることのようです。

もし何か故障かなと思ったら、費用や時間の心配をする前にまずは管理人さんや不動産会社に連絡することをおすすめします。日本のように24時間、土日も対応してくれるところは皆無なので、早め早めの対応で、不必要なストレスを受けないようにしましょう。

Toshi

都内某私立大学経済学部卒業後、総合家電メーカーの経理部、ホテルのフロントデスク、医療機器ベンチャー企業を経て、2018年9月よりオランダへ渡航し、Design Academy Eindhovenに入学。 現在、同大学のThe Morning Studio学部(Man and Well-Being)に在籍中。